本剤は25~300μgの12倍の範囲で用量調整する薬剤であり、増量幅に対応した7規格をラインナップしています。
また、本剤は透析終了時の返血時に透析回路静脈側に注入するプレフィルドシリンジ製剤であり、医師の管理のもと用量調整や投薬管理が可能です。
開始用量 | 8.4mg/dL≦Ca | 25μg |
---|---|---|
9.0mg/dL≦Ca | 50μgでの開始を考慮 | |
維持用量 | 25~300μg | |
増量幅 | 50μg(25μgからの増量時は50μgへ増量) | |
増量間隔 | 2週間以上 | |
投与上限 | 300μg |
6. 用法及び用量
通常、成人には、ウパシカルセトナトリウムとして1回25μgを開始用量とし、週3回、透析終了時の返血時に透析回路静脈側に注入する。血清カルシウム濃度に応じて開始用量を1回50μgとすることができる。以後は、患者の副甲状腺ホルモン(PTH)及び血清カルシウム濃度の十分な観察のもと、1回25~300μgの範囲内で適宜用量を調整する。
7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)
7.1 本剤は血中カルシウムの低下作用を有するので、血清カルシウム濃度が低値でないこと(目安として8.4mg/dL以上)を確認して投与を開始すること。
7.2 血清カルシウム濃度が9.0mg/dL以上の場合は、開始用量として1回50μgを考慮すること。
7.4 増量する場合には増量幅を50μg(ただし25μgから増量する場合は50μgへ増量)とし、2週間以上の間隔をあけて行うこと。